書いた人:宮ねえ(広報の人)
皆さんこんにちは。Zooops Japan(ズープス ジャパン)広報担当の宮ねえです(ミヤネじゃないよ。←あと数回は言うよ)。
前編では初めての社員一斉テレワークについて書きましたが、後編では、お子さんを連れて北海道北見市と斜里町で出張テレワークを行った、代表・渡部のインタビューをお送りします。
―弊社が北海道でテレワークを行うことになったきっかけについて教えてください
「2014年の11月に採用活動を目的とした視察ツアーで初めて北見市を訪れたのですが、その際市役所の方がいろいろとアテンドしてくれて、その時にIT企業を対象とした企業誘致をしていたことを知りました。
誘致に対しては相当数の申し込みがあったそうですが、北見市の考え方と弊社の取り組みとが合致したことで、その中から誘致候補として選んでいただくことができました。
そして2015年、総務省が推進する『ふるさとテレワーク推進のための地域実証事業』に、北見市の『北海道オホーツクふるさとテレワーク推進事業』が採択されて、その事業にGoogleなど首都圏に本社のある9社のうちの一社として参加したことが、北海道でテレワークを行うきっかけとなりました」
―今回、「親子テレワーク」を行ったのはどうしてですか
「僕には息子が一人いるのだけれど、社長と言う立場上日曜日以外はほとんど家にいられないこともあり、以前からずっと、息子と二人だけで話をしたり家族とゆっくり向き合う時間をつくったりしたいと思っていました。
そこで今年6月の北海道斜里町出張に、思い切って息子を同伴したのです。そしたら意外と子どもが一緒でも出張が可能だということがわかって。それなら7月の北見市出張でも可能だなと思って、そのことを取締役の鈴木に話をしたら、『子ども同伴なら、家事や育児で忙しい妻に自分の時間を過ごしてもらうこともできるよね』という話になったので、社員への展開も踏まえた実験として、鈴木とその家族にも体験してもらうことにしたのです」
―「親子テレワーク」では、具体的にどんなことを行ったのでしょう

北見市にある職住一体型の一軒家シェアハウス。地元民になった感覚で生活を楽しみながら仕事にも集中できる、ワーケーションには最適な環境
「『ふるさとテレワーク事業』実証実験の際、オホーツクの観光を満喫しながらテレワークを行う『ワーケーション(ワーク〈=仕事〉とバケーション〈=休暇〉を組み合わせた造語)』を行った経験から、今回は土日も含めて滞在しました。
休日は双方の子どもたちを連れて地元の観光地を巡ったり、北見市は焼肉が有名なので職住一体型のシェアオフィスの庭で焼肉をしたりと、とにかく子どもたちが楽しめることに集中しました。
平日は、市が紹介してくれた託児所に子どもたちを預けるができたので、テレワーク・デイズ関連のイベントに参加したり、北見市が運営する『サテライトオフィス北見』で業務を行ったりと、問題なく仕事に専念することができました。職住一体型のシェアオフィスに滞在していたので、鈴木と交代で家事をしながら家で残った仕事を片付ける、といったことができたのも良かったですね。
斜里町を訪れた際には地元の地域協力隊の皆さんが児童館で子どもたちの面倒をみてくれたので、地元の子どもたちとも遊んでいい刺激をもらったようです。夏休みのいい思い出ができました」
―「親子テレワーク」を終えて、どんな気付きがありましたか

北見市で行われた「テレワーク・デイズ」のイベントに参加する代表の渡部(後姿ですみません……)。北見市にいる経済産業省の担当者と東京の野田聖子総務大臣が、テレワークで打ち合わせをする様子などを視察しました
「このように皆さんのお世話になりながらでしたが、あらかじめ環境(職住・子どもの預け先など)を整備しておけば、子ども連れでも出張ができると実体験できたことはとても大きかったですね。それと、家事や子育てをしながら仕事をすることの大変さを実感したこと。今回の経験を通して妻の大変さをつくづく感じましたし、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
あとは、東京と違って空の解放感や豊かな自然に癒されるので、リフレッシュしながら仕事ができることかな。車で20分圏内に必要なものがほぼそろっていることも、観光や生活をしながら仕事をする上でとてもありがたかったです。これは社員たちにもぜひ体験してほしいと思いました」
―今後、どんな形で活用していきたいと考えていますか
「まず、家族や子どものいる社員には、家族で土日含めたワーケーションをして欲しいなと思っています。いつもとは異なった環境の中で、家族がどういう仕事をしているのかや、どんな風に家事や育児をしているのかなどを知る良いきっかけになるのではと思っています。
その他の社員には4~5人ぐらいのチームで行って、社内コミュニケーションやチームワークを育むきっかけづくりに使って欲しいですね。これまでは新人研修の一環として合宿を行っていましたが、中堅メンバーにも活用してもらい、集団生活をする中でお互いに知らなかった側面や特技を発見するなどの体験をしてもらいたいと思っています。
会社としてはできるところから実現していければと考えていますので、今回の経験を踏まえて環境の整備をしていきたいと思っています」
まとめ
以上、「社員一斉テレワーク」と「親子テレワーク」について見てきましたが、実際に行ったことで、想定通りだったことや意外だったこと、新しく発見したことなど、次の展開につなげていけそうな知見を数多く得ることができました。
今回は一部の社員での実施でしたが、この経験を踏まえてより多くの社員が定期的にテレワークを実現できるように進めていきたいと思います。